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BACCを知らないアスリートなんて
VAAM?アミノバイタル?エネルゲン?アクエリアス?
正しい試合中の栄養補給について

運動中の水分補給は重要な意味を持ちます。
激しい運動中は体温上昇を一定範囲内に保つために汗をかきます。適切に水分補給しなければ脱水状態に陥り、痙攣や熱中症を引き起こします。また循環血液量の減少とそれに伴う心拍出量の低下によりパフォーマンスが低下します。また血液濃縮が起こると心筋梗塞や脳卒中の危険性も増します。
つまり激しい運動中は病的な状態におかれているのです。
「絶対に水を飲むな」「塩をなめろ」「水を飲むから汗が出て余計喉が渇くのだ」現在なら殺人罪に問われそうな恐ろしい指導を昔は受けてきました。(塩分は浸透圧を上げて脱水を進行させるため運動中は取りすぎないこと。)
スポーツドリンクの研究はアメリカンフットボールの選手が練習中に汗などで損失する約2.5リットルの水分喪失を補うことを怠ったために年間20名の死亡者を出した1965年に始まります。
ロバート・ケード博士の研究成果がスポーツドリンクの原点「ゲータレード」です。
現在では一層研究が進みより優れたスポーツドリンクが発売されているはずなのですが・・・
確かに運動中に水道水を摂取するとお腹がはって胃もたれし、場合によっては吐き気さえもよおします。
それではスポーツドリンクに必要な条件にはどのようなものがあるのでしょうか?

胃を通過する量には限界があります
経口摂取した水分はまず胃に到達します。通常胃から十二指腸へ排出される水分量は1時間に1リットル程度と言われています。ところが暑い時期には個人差もありますが、1時間に1〜2.5リットルの汗をかく場合もあります。特に試合の日には心身共に興奮状態にあり、試合前開始前に既に脱水状態にあることが多いので、まず試合開始までに500ccから1リットル程度いつもより多めに水分摂取することが脱水に陥らないための第一歩です。
喉に渇きを覚えてからでは水分摂取が追いつかなくなってしまうのです。たとえ喉が渇いていなくても試合前半から少量づつ水分摂取しておくことも大切なポイントです。
1回の水分摂取量は600ccが限度とされ通常10〜15分おきに100〜200cc程度ずつ頻回に摂取することが理想とされています。但しこれは競技時間が1時間以上に及ぶ場合になります。

水分補給と糖質補給の難しさ
さてどのような水分を摂取すればよいのでしょう。
胃から小腸への移送速度(Gastric Emptying Rate:GER)は低温の溶液で早く、溶液の浸透圧が高くなると遅くなることが明らかにされています。浸透圧を規定するのは糖質やNa等の電解質が関与します。
水分補給に重きを置けばisotonic(等張性 )或いはhypotonic(低張性)飲料と呼ばれるスポーツドリンクを目にしたことがある方も多いかと思いますが、これは人間の体内の浸透圧と比較しての表現です。
糖質は5%以下のものが良いでしょうし(2.5%以下との論文も)、電解質は1時間あたりにNa・Clを10mEq〜20mEq程度が望ましいとされています。(塩分は食事で多めに摂れば良いとさえ言われています。)
市販されているスポーツドリンクの多くは電解質に関してはミネラルウォ−ターも含めてまず問題がありませんので糖質に注目しましょう。(100ml中糖質何gとかかれています)
糖質補給に重きをおくと色々と複雑です。
運動中は運動強度が高くなればなるほど筋肉の糖質消費速度が増大します。
糖質が不足すればパフォーマンスは当然低下します。
1時間以上の競技スポーツでは6〜8%の糖質が含まれた物が良いとされた時代もありました。
(日本のスポーツドリンクの原点ポカリスエットは糖質6.7%、嘗ては7.2%だったかも)
もちろんポカリスエットを原液で飲むことを今勧めているスポーツ指導者はいません。
(必ず水か氷で薄めるように指示)
確かに糖質濃度が高いほど糖吸収は優れていますが、逆に水分吸収は低下します。
ところが運動中に糖質を補給しなければならない状況下では体内は低血糖状態にあります。多量のグルコース(砂糖・蔗糖・ブドウ糖など)摂取によって引き起こされる急激な血中グルコース上昇はインスリンのリバウンド効果による過剰分泌により直ちに低血糖症を生じます。
つまりエネルギー補給にならないのです。

このことを多くのスポーツ選手が理解していません。
高濃度のグルコース液の摂取は試合前2時間前に終了することが大切です。

果糖こそ理想の糖質補給
最近のスポーツドリンクには果糖が多く使用されるようになりました。
実は果糖はインスリンのリバウンドを回避できるのです。
糖質は必ず単糖類でしか腸管から吸収されず、同じ単糖類であるグルコースと比較して果糖は吸収が遅いこと、値段が倍以上すること、甘さが少しすっぱくて万人受けしないこと等の理由で一般的ではありませんでした。
しかし果糖は一度体内に取り込まれた後はグルコースよりはるかに早くエネルギー源になります。
この時クエン酸を同時に摂取するとグルコースに決して引けを取らない吸収速度と、明らかにより有効な筋肉内へのグリコーゲン再補充が得られることが判ってきました。
今や、運動中の理想のエネルギー源=果糖+クエン酸+アルギニン(疲労物質アンモニアの生成抑制目的)であることは、スポーツ医学界の常識です。(これにBCAAをプラスすればより完璧!)
残念ながら果糖を単独で使用している製品は極僅かで、高果糖液糖(果糖が混じった砂糖)・果糖ブドウ糖液糖等の表示がされています。(これでは果糖の比率がわかりません)
またせっかく果糖を配合してもクエン酸を配合していなければ効果的とは言えません。
ですから果糖を含まず5%以上の糖質を含むものは単なる清涼飲料水に他なりません。
また、あなたが脂肪燃焼目的で有酸素運動を行なった後、普通なら数10分程度の脂肪燃焼が継続しますが、果糖以外の糖質を一口でも摂取すると直ちに脂肪燃焼が終わることを知っておいてください。

やっぱり味が大切
今、市販されているスポーツドリンクの中ではエネルゲンがある程度理想に近いかも知れませんが、アルギニンを加えたことにより敬遠されがちな味になってしまいました。VAAMには脂肪燃焼アミノ酸が充分配合されている感がありますが、これはあの不味いほうの缶入りもしくは小瓶入りのものであって(粉も有り)VAAMウォーターではありません。VAAMウォーターには少し多目のK以外にたいした量のアミノ酸も(トリプトファンも含めて)糖質も含まれていませんから、スポーツドリンクとしてはあまり特長なし。アミノバイタルウォーターチャージは最近トリプトファンの記載が無くなりBCAA+アルギニンが100ml中に200mg程度配合されているようですので、かなり進化していると思います。アクエリアスには最近アミノ酸が配合されましたが、あまりにも少量であまり意味がありません。ミウが結構良いかも。(記載が本当なら)
美味しさは好みの問題になりますから、どれを選ぶかは本当に難しいですね。

ドクターサプリメントお勧めのスポーツドリンクとは

  1. ミネラルウォーター!(水分とミネラルはこれで充分。但し海洋深層水以外の日本製はミネラルが少ない)


  2. 味が苦手な人は必ず5%以下で果糖使用の物
    そして必要な糖質(果糖)やクエン酸或いはアミノ酸(BCAA+アルギニン)はサプリメントとして補給する。
    この際余計な糖質・アミノ酸入り(トリプトファン・グルタミン等)のものは禁物。

スポーツドリンク製造食品メーカーさんごめんなさい。


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